結婚相手の選び方|父が残してくれた教えと、内科医として知った「何でもない毎日」の大切さ

結婚相手の選び方|父が残してくれた教えと、内科医として知った「何でもない毎日」の大切さ
「結婚相手は、条件で選んでいいのかな」
「価値観が合う人って、どうやって見極めればいいんだろう」
婚活をしていると、そんな迷いが出てくることがありますよね。
今日は少しだけ、私自身の話をさせてください。父が残してくれた言葉と、内科医として多くの方の最期に立ち会ってきた経験から、結婚相手を選ぶときに大切にしてほしいことをお伝えします。
父は、ほうれん草の切り方で「結婚」を教えてくれました
父は、ほうれん草の切り方まで教えてくれる人でした。
「根元をそんなにざくっと切ったら、もったいないと言われるかもしれないよ」
わが家では、根元を大きく切り落としていました。でも父は、そこを大切に使う家もあるのだと教えてくれました。茄子のへたの取り方も、家によって違うのだと。
「結婚したら、自分の家と違うやり方もある。その家の習慣も覚えていきなさい」
まだ小学生だった私にとって、結婚はずっと先の話でした。けれど父は、自分がそばにいられないかもしれない私の未来を、すでに思っていたのだと思います。
父は、自分がいない未来のために言葉を残してくれていました
父と母は、一回りほど年が離れていました。父は年齢から、自分の方が先に亡くなることを考えていたのでしょう。私たちが幼い頃から、暮らしの中でいろいろなことを教えてくれました。
「若いうちは、そんなに贅沢をしなくてもいい。きちんとした服が必要になるときが来たら、そのときに一張羅を買いなさい」
「人生は長い。たった1円、10円に困ることも、一度くらいはあるものだよ。そのときのために、無駄遣いはしないように」
野菜の切り方から、お金の使い方まで。
父の言葉は、毎日の暮らしに根ざしたものでした。
私が21歳のとき、その父が亡くなりました。下のきょうだいはまだ18歳、高校生でした。
家の大黒柱で、私たちにとって大きな存在だった父。その父がいなくなることを、家族の誰も想像していませんでした。母は深い悲しみに包まれました。
あんなに大きな存在だった父も、亡くなるのだ。
それなら、いつか私も死ぬのだ。
人はいつか亡くなる。そのことを初めて、自分自身のこととして感じました。
父の教えの意味が、すべてそのときに分かったわけではありません。けれど年齢を重ね、家族を持った今、思うのです。
父は、自分がいなくなった後も、私たちが困らずに生きていけるように、言葉を残してくれていたのだと。
内科医として知った、「明日も会える」は約束されていないということ
その後、私は内科医として、多くの方の最期に立ち会ってきました。
ろうそくの火が消えるように、そっと命を終える方。
孤独の中で亡くなる方。
大勢のご家族の涙に包まれながら、旅立つ方。
昨日まで生きていた人が、今日はいない。その現実に、何度も向き合ってきました。
死は、遠い将来にだけあるものではありません。今、生きている私たちのすぐそばにあります。そう感じているからこそ、私は家族と交わす毎朝の挨拶を大切にしています。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
出かける前に、顔を見て言葉を交わす。
もしこれが最後になっても、ちゃんと挨拶をしておきたい。そんな思いがあります。
ときどき、「もし明日、私がいなくなるなら、家族に伝えておきたいことはないだろうか」とも考えます。
そうして一つ、二つ話すと、家族からは「それ、もう何百回も聞いた」と言われます。
何度も聞いたと言われるほど、伝えられている。
そのことに少し安心しながら、それでもまた話してしまいます。
父も、こんな気持ちだったのかもしれません。
結婚相手選びで大切なのは、条件の先にある「何でもない毎日」です
育った家が違えば、価値観も生活習慣も違います
父が教えてくれたほうれん草の切り方は、今思えば、結婚生活の入り口のような話でした。
育った家が違えば、野菜の切り方も、お金の使い方も違います。休日の過ごし方や、家族との距離感も違うでしょう。
結婚してから「こんなはずじゃなかった」と感じる理由の多くは、大きな事件ではなく、こうした小さな価値観や生活習慣の違いの積み重ねです。だからこそ、二人で暮らすには、違いを知る時間が必要です。相手の習慣を聞き、自分の考えも伝えながら、二人の暮らしをつくっていく。
条件を見たうえで、その人との「何でもない一日」を想像してみてください
婚活でプロフィールを見るとき、年齢や年収、職業などの条件が気になるのは自然なことです。これからの生活を考えるうえで、どれも大切です。
そのうえで、その人と過ごす、何でもない一日も想像してみてほしいのです。
仕事から帰ってきたとき、今日あったことを話したくなるでしょうか。
疲れている日に、そっとしておいてくれるでしょうか。
意見が違ったとき、お互いの話を聞けるでしょうか。
価値観が合うかどうかは、何気ない会話に表れます
華やかなデートでは見えなかった相手の良さが、何気ない会話の中で見えることがあります。自分が話したことを覚えてくれていたり、忙しい日にも気にかけてくれたり。こちらの気持ちを聞こうとしてくれたり。
そうしたやり取りの中に、これから一緒に暮らす姿が少しずつ見えてきます。
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人生に限りがあるからこそ、焦らず、でも先延ばしにしないでほしいのです
父との別れや、医療の現場での経験を通して、私は、誰かと日常をともにできることを尊く感じるようになりました。
朝、顔を見て送り出す。
一緒にご飯を食べる。
たわいない話をして、一日を終える。
結婚を考えるときには、自分がどんな毎日を望んでいるのか、その毎日を誰と過ごしたいのかにも、目を向けてほしいと思います。
一日一日は、二度と同じ日が来ない一期一会です。人生に限りがあるからといって、焦って結婚を決める必要はありません。けれど、会ってみたい人がいるなら会う。もう一度話したいなら誘ってみる。うれしかったなら、その気持ちを伝える。
まだ決まっていない未来のために、今日できることはあります。
父が残してくれた言葉は、今も私の暮らしの中にあります。何気なく交わした言葉や、一緒に過ごした時間は、その人がいなくなった後も残るのですね。
いつか一緒に暮らす人とは、どんな言葉を交わしたいでしょうか。
その毎日につながる今日を、大切に過ごしていただけたらと思います。
結婚して幸せに暮らすために、本当に大切なことは何か。こちらのページでもお話ししています。
真の幸せに必要な「3つの要素」 https://www.大阪梅田ドクターズ結婚相談所.jp/wellbeing
代表カウンセラーとして、一人ひとりの「これからの毎日」に伴走します
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